海の日の3連休、皆いろいろ用事があり、何もない者同士3人で、再び大菩薩に行くことにした。 |
皆さんもそうしてるかもしれないが、私達は地図に歩いた軌跡を記している。先週小金沢連嶺を歩いてみると、大菩薩峠から石丸峠までのわずかな箇所がひょこっと抜けていた。 |
この暑さで、近くの低山は歩く気にならないので、標高の高い登山口までバスで行けるのは願ってもない。 |
先週に続きまたも大菩薩へ |
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バスは、甲斐大和発8時10分が始発だが、2台出るので、1台目は定刻より早目に出発すると聞いていた。今日は、1本早い電車にした。 |
下り電車が着き、バスに乗り込むとすぐ、25分前に出発した。乗客もほぼ全員座れ空いている。 |
これは早くしてよかった。 |
小屋平より林道出合 |
八ヶ岳・金峰山・瑞牆山展望 |
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小屋平で下車し、急坂を上る。 |
林道へ出てもう一度高度を上げると、早くも八ヶ岳や手前には金峰山、瑞牆山もすっきり見える。Sさんが双眼鏡で確認すると、やっぱり五丈岩まで見えた。 |
カラマツ林急坂 |
南アルプスと大菩薩湖 |
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カラマツ林の急坂を抜けると、一気に開け富士山から南アルプス、眼下の大菩薩湖まで大展望。 |
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大展望 |
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石丸峠に出ると、この間は雲で半分しか見えなかった富士山も今日は雲ひとつなく、裾野を大きく広げ、その延長線上には南アルプスが全部見渡せた。目の前は小金沢連嶺と左は中央線沿線の山々。 |
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小金沢連嶺と富士山(熊沢山より) |
石丸峠 |
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バスを降りてから、わずか1時間でこの大展望が得られるなんてうれしい。さらに30分熊沢山を上ると、目を見張る大パノラマ。 |
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苔むしてしっとり涼しい熊沢山を下ったところが、大菩薩峠で介山荘が建つ。 |
3人とも数回来ているが、こんなに晴れた大菩薩は初めて見る。 |
Sさん曰く、「以前来た時は強風で、早く下りよう。と思った記憶しかない。 」 |
熊沢山下り |
大菩薩峠 |
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左手に大パノラマを見ながら、岩がちの親不知ノ頭を越える。富士山に少し雲がかかり始めた。 |
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少し右へ下ると、賽の河原へ出る。これから行く稜線や大菩薩嶺が見えてきた。 |
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親不知ノ頭 |
大菩薩嶺 |
賽の河原は、旧峠で、明治初期までここが大菩薩峠だったそうだ。遭難者が多いため移動したそうだ。 |
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花が少ない |
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Jさんが「10年前に来た時は、もっと花がいっぱい咲いていた気がする。」 |
夏の盛りにしては、花が少ない。 |
ナナカマドの木陰で、みたらし団子を食べながらティータイム。 |
賽の河原 |
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ニョホウチドリ |
写真を撮っていた人が、「以前はこの辺りにニョホウチドリがいっぱい咲いていたのだが、あまり見られない。」と言っていた。先週ハクサンチドリかと思っていた花は、ニョホウチドリだったのだ。ハクサンチドリは花弁がとがっているが、丸いのでちょっと違うかなとは思っていたが、やっぱり違った。山に来ると教えてもらうことも多い。 |
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大菩薩嶺 |
妙見ノ頭は巻き、2000m地点を過ぎると、神部岩という見晴らしの良い岩場だ。 |
雷岩から5分ほどで、標高2057mの大菩薩嶺に着く。 |
山頂は雑木に囲まれ、展望はよくない。人が次々やってくる。 |
2000m地点 photo s |
大菩薩嶺 |
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唐松尾根分岐の雷岩周辺では、陽射しを避け、皆森の中で休憩していた。 |
私達もここでランチタイムにした。Jさん達は冷たいそうめんだった。思いつかなかったが、暑いときは美味しそう。 |
最近の暑さでクールタオルを使っている。ひんやりさが持続し、とても気持ちいい。今日はJさん達も使っていた。 |
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下山は唐松尾根を下り、上日川峠へ向かう。 |
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雷岩分岐 |
唐松尾根下り |
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下り始めは草原の急坂だが、しばらくすると名前の通り、カラマツの多い森の中に入る。涼風が吹き、気持ちのよい道だ。 |
私も10年くらい前、登山を始めたころ、最短コースで上っているが、ほとんど記憶にない。こんなに展望がよくなかったのかもしれない。 |
バスの時間に余裕があるので、福ちゃん荘でトイレ休憩をし、森の中を楽しみながら歩いた。 |
ロッジ長兵衛 |
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上日川峠に着くと、バスがすでに停まっていたので、ザックだけ置かせてもらい、ロッジ長兵衛のテラスで、ゆっくりアイスコーヒータイム。至福の一時。 |
行きのバスが一緒で、何回か出会った男性が休んでいた。その人は、定年過ぎてから本格的に山歩きをはじめ、大菩薩へは一年中来ているそうだ。破線の道などは、笹を刈ったり、目印のテープを巻いたり整備しながらあるいているそうで、次はどこへ行こうか、考えると楽しくてしょうがないと笑っていた。 |
すごいことに、自宅のある府中から、山を越え、野宿もしたりしながら、日本海まで歩いた話など聞かせてくれた。まさに人生謳歌している。 |
その人はバスには乗らず、天目山温泉まで写真を取りながら歩くそうだ。 |
先週長い林道歩きに、こりごりした私達だが、ほとぼりの冷めた頃、あの道は再チャレンジしようと思い始めている。 |