武甲山の二つの顔 |
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私の知っている武甲山は、石灰岩採掘のため、山肌が傷つけられた痛々しい姿の山です。 |
今回、南の秩父側から見ることができ、その山容は、たおやかで堂々と立派で、北側から見るのとは大違いでした。 |
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車でいっぱいの一の鳥居 |
満開の桜 |
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人気の山大混雑 |
やはり人気の山だけあり、連休で家族連れ、小学生のグループと大勢の人たちが登って行きます。 |
一の鳥居に1丁目の丁目石が置かれ、最後は、山頂の御嶽神社で52丁目になり、登る目安にもなります。 |
沢沿いに登ると、杉林の急登が続き、18丁目の不動滝で流れを渡ります。 |
15丁目 |
不動滝 |
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小さい男の子を連れたファミリーが登っているので、訊ねると、地元の人たちだそうで、その子は4歳、「お散歩です」と言われ、びっくりです。 |
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1時間余り展望もない急坂を上ると、一際大きい杉が現れる。ここで中休止。少し離れて、3本大杉が見られる。 |
この先で、一般道と、階段の道に分かれる。前回は一般道が通行止めだったので、今回は右の一般道を行くことにします。 |
大杉の広場 |
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石灰石がごろごろ |
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山頂御嶽神社 |
賑わう武甲山頂(1295m) |
羊山公園芝桜(山頂よりズームアップ) |
2時間ほど登って、着いたところが肩の十字路。目の前には御嶽神社があり、52丁目石が置かれている。きれいなトイレもあるので安心です。 |
社殿の右後が第二展望台、左が第一展望台で、すでに多くの人で賑わっていました。 |
武甲山頂からの景色は、春霞がかかりあまりはっきりはしませんが、2月に登った丸山、両神山や秩父の街が一望でき、眼下に見えるピンク色のスポットは、羊山公園の芝桜のようです。 |
一息入れたら、小持山に向けて急坂を下ります。眼前にはこれから行く小持山と大持山が控え、一度だいぶ下がって、また相当登るようです。 |
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大持山(左奥)と小持山 |
芽吹きのカラマツとコバイケイソウ |
カタクリ |
右側は、まだ芽吹きだしたばかりのカラマツ林と、コバイケイソウの緑の絨毯が目にも鮮やか。足元には、スミレ、フデリンドウ、ニリンソウ、カタクリも咲いていました。下りきったところが鞍部のシラジクボです。 |
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タチツボスミレ |
フデリンドウ |
シラジクボ |
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変化に富んだ縦走路 |
小持山へは、また1時間ほど登ります。最後の登りは、ヒヤヒヤ、ドキドキものが2回あります。 |
カタクリは咲き残りですが、葉はたくさん見られました。もう少し早い時期にはたくさん咲いているのでしょうか。 |
登りながら振り返ると、初めて見る無傷の武甲山です。 |
小持山への急登にさしかかる |
武甲山(小持山より)・・・真ん中の稜線を下ってきました |
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小持山山頂付近は、期待していたアカヤシオは、時期が早いのか、今年はあまり良くないのか、パラパラと咲いているだけでした。 |
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少しおなかが減ってきましたが、しっかり食べてしまうと歩けなくなりそうなので、大持山まで行動食でがまんです。 |
アカヤシオ(小持山1273m) |
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体が抜けるかな~ |
大持山までは、変化に富んだ露岩混じりのピークを、いくつか越えて行きます。 |
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大持山(1294m) |
気持ちのよい尾根歩き |
妻坂峠への分岐 |
大持山は、南面の展望がよく、奥多摩方面の山々が見渡せ、ここでやっとランチタイム。(タケノコご飯とカラマンダリンがジューシー) |
ここからは、気持ちのよい尾根を下っていくと、間もなく好展望の妻坂峠の分岐で、私達は、左へ下ります。 |
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妻坂峠までは緩やかな下りで約1時間、楽しんで歩けます。このルートもカタクリが多く、時々可愛い姿が見られ癒されました。 |
向かいには、去年登った武川岳が大きくそびえています。 |
妻坂峠はお地蔵さまが立つ、小広いところです。 |
コバイケイソウの尾根道 |
妻坂峠 |
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ここからは、倒木が多く、少し荒れ気味の道を下って行きます。初めて、ミツバコンロンソウを見つけました。 |
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ヒトリシズカ |
ミツバコンロンソウ |
林道出合 |
林道を渡り、向かいの登山道を行くと、一の鳥居まではすぐです。 |
天気も良く、爽やかな一日で絶好の登山日和でした。武甲は混雑していましたが、小持~大持山へは人もまばらで、展望のよい静かな山歩きが楽しめました。 |
今回、クマさんは子供たちからプレゼントされたsuuntoの山用時計をつけて、ここは標高が○○m、気圧は○○ヘクトパスカル、方位は、などとご満悦だった。でも、あると便利ですね。 |