リベンジ畦ヶ丸 |
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畦ヶ丸は、数年前に道志方面(北側)からチャレンジしたものの、結局登山口が見つからず、断念した山だった。 |
今回は、正規のルートでリベンジすることにした。 |
平日でバスも空いている。終点まで乗った人は6名。偶然、全員畦ヶ丸を目指すそうだ。 |
西丹沢自然教室には、ボランティアガイドと思われる人がいて、登山届提出を求められ、丹沢情報もいろいろ教えてもらった。 |
まずは、西沢にかかるつり橋を渡る。 水は透き通り、とてもきれいだ。 |
登山口の吊り橋 |
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しばらくは沢沿いを、何度も渡渉を繰り返しながら、緩やかに登る。 |
10回以上も西沢を渡るが、橋はしかっりしている。少し前までは、丸太が渡してあるだけのところもあったようだ。 |
ここは、東海自然歩道になっているので、よく整備され標識も多く、広い河原でも迷うこともない。 |
沢沿いを行く |
西沢にかかる橋を渡る |
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ルート上には、ところどころベンチもある。最初のベンチ、権現山分岐でお休みし、おいしい笹団子で、登りに備える。 |
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下棚と本棚 |
畦ヶ丸中腹には、西沢の源流近くに落ちる、二つの滝を見ることができる。 |
ここは以前、権現山への登山路だったらしいが、事故があったそうで、標識も取り外され、危険の×マークがあった。 |
権現山登山口を過ぎ、すぐに左の沢を遡る。5分ほどで、下棚(しもんだな)の滝発見。落差約30m、岩肌をやさしく流れ落ちる美しい滝だった。 |
再び登山道に戻り、10分ほどで本棚分岐になる。 |
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下棚(しもんだな) |
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次に目指すは、本棚。本棚沢を10分ほど遡ると、爆音とともに、さらに大きなダイナミックな滝が現れた。 |
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豪快に水しぶきをあげながら、落差50mを流れ落ちる。本棚は、さっきの下棚を忘れてしまうくらい素晴らしい! |
観光化された名瀑にはない、ワイルドな滝が、こんなに簡単に見られるとは思ってもいなかった。 |
向い側には、細い流れだが、高さ120mのカラ棚が対峙する。 |
本棚 |
(皆さん、見落とさないように。) |
カラ棚 |
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沢から離れ急登になる |
梯子を下る |
階段の上りが続く |
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沢から離れると、杉林の登りが続く。整備され、階段が多くなり、足を上げるのが辛くなる。 |
歩き始めて2時間余り、やっと善六ノタワについた。少し展望が開ける。 |
山頂まで残すは、1/3。あと1時間くらいか。 |
ヤセ尾根 |
善六ノタワ |
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山頂付近紅葉 |
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長い梯子や階段の続く道を登ると、右には加入堂山と大きくどっしりとした大室山。左には木々越に檜洞丸を見ながら歩ける。 |
ボランティアの人が、山頂付近は紅葉が見頃ですよ。と言っていたが、ここまで来ると、真っ赤に染まった木々や、秋色の山々がきれいだ。登山道の周りは、ブナの木が多く、黄葉している。 |
アップダウンが続く。 |
長い梯子と階段(photo by S) |
紅葉の加入堂山方面 |
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檜洞丸 |
ブナ黄葉 |
畦ヶ丸(1293m)山頂 |
最後の急坂を上り、3時間半かかりやっと畦ヶ丸登頂。結構きつかったが、沢や滝、紅葉と変化に富んだ楽しい登りだった。 今日は午後から晴れる予報だったが、なかなかお日さまは顔を出してくれない。 |
山頂は展望がないと書いてあったが、もう葉を落とした木もあり、明るく広い。 |
3人の人達が休んでいた。(今日会った登山者は、この人たちだけだった)。私たちも少し遅くなったが、温かいスープを作り、お弁当にした。帰りのバスのこともあるので、あまりゆっくりはできない。30分ほどで下山にかかる。 |
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避難小屋を過ぎ、熊笹が覆いかぶさるような道をぬける。足元は丹沢特有の砂地で、滑りやすい。 |
大きなブナの倒木があった。 |
大滝峠上のベンチでで一休みし、急坂をジグザグに下る。 |
畦ヶ丸避難小屋 |
大滝峠上 |
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沢に始まり沢に終わる |
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尾根から外れ、自然林の下りになる。水のないステタロー沢沿いになると、道は緩やかになる。 |
登りのルートは標識も新しく、何か所にも設置してあったのに比べ、なぜか、こちらのルートは荒れ気味で、標識も簡素だった。 |
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尾根を外れ自然林を下る |
ステタロー沢を下る |
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この先は山の斜面に作られた細い道が多い。 |
途中の一軒家避難小屋付近は、その昔は集落があり、文教場などもあったと友人が教えてくれた。山奥の不便な暮らしが偲ばれる。 |
崖に付いたちょっと怖い橋 |
一軒家避難小屋 |
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ここから登山口までの1時間は、いろいろな沢が合流し、何回も渡渉を繰り返す。 |
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畦ヶ丸は、沢と滝を見ながら登る、沢に始まり、沢に終わるルートだった。これを見ないで登ったのでは、畦ヶ丸のよさが半減してしまう。 |
林道に出ると、流れが合流する大滝沢になる。 |
大滝沢 |
ほどなく大滝 バス停に着く。 |
大滝橋登山口 |
もう日は傾きかけている。バスは1時間に1本だが、予定のバスに悠々間に合い、すべて予定通りに歩き通せた。 |
西丹沢に、ミツマタで満開になる山があることを最近知った。知る人ぞ知る、破線ルートもない山だが、来年はぜひ行ってみたいと思っている。 |
注意して見ていると、ここ畦ヶ丸でもミツマタの木がたくさんある。もう蕾の元がいっぱいついていて、春が楽しみだ。 |